ワインのブショネとは
「ブショネ」ってなんのこと?
ワインの用語の一つに「ブショネ」という言葉があります。
ブショネはフランス語です。
ふたや栓などを意味する他の言葉に由来しますが、その用語は基本的にコルクの栓のことを意味しています。
ではブショネとは何を意味するかと言うと、ざっくり言うと「カビた感じのワイン」を意味します。
コルクの内部にあった物質が原因でワインにカビ臭いにおいが移ってしまうことがありますが、そういうワインのことをブショネワインと言うのです。少量であったとしてもそうした汚染物質でブショネワインが出来てしまいます。飲んだからと言って毒物というわけではありませんが、正直美味しい味とは言えません。
しかし、もしこのブショネワインの存在について知らないと、「風変りな味のするワイン」とか「これもヴィンテージのなせる業」などと勘違いしてしまうかもしれないため、ブショネというものがどういうものかは知っておく必要があります。
時にレストランで提供されるワインの中にもブショネワインが含まれている事があります。もし当たってしまったら遠慮なく交換してもらいましょう。
ブショネの判別は容易ではない?
実はブショネの判別はすごく簡単というわけではありません。ソムリエであってもブショネワインだと勘違いしてしまって実はそうではなかったというケースが珍しくありません。慣れてくると分かってくることもありますが、素人には難しく思えることもあります。
そのため、ワインを購入した場合には、それがブショネワインだと思って返品を申し込んでも対応が難しい時があります。ワインは栓を抜けば酸化などの影響もあって風味が変わってしまいます。そのため、余計判断は難しいのです。
ブショネワインと酸化ワインは違う
ブショネにしても酸化ワインにしてもワインの味が劣化してしまうことに違いはありませんが、両者には違いがあります。ブショネは陰干しした雑巾のようなにおいがあります。一方空気によって酸化した場合は雑巾の臭いというよりも、食べ物が腐っているわけではないにしろ褪せてしまったような感覚を受けます。
ただやはり素人には判断が難しいところもあるでしょう。いずれにしてももし不快な感覚を受けたら、レストランであればソムリエに、自宅であればワインに詳しい人に聞いてみると良いでしょう。
まとめ
ワインにはブショネといってコルク内の物質の臭いがワインに写ってしまう現象が起こることがあります。これは陰干しした雑巾のような臭いで、ワインの風味を損ねてしまうものです。
ただワインの風味と言うのは複雑なところがあるので、素人にはなかなか判断しかねる部分があるのも確かです。いずれにしてもワインを飲み重ねて言ってワインの風味に慣れていきましょう。
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